ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
30分間のプラネタリウムを観た後はお土産コーナーを見て回った。

「おじさん、みてみて。とってもきれいだよ」

敦司君は俺に万華鏡を渡した。

俺も万華鏡を覗き見る。

人を疑うコトを知らない純粋な心。
お義父さんにもこんな時代があったんだ。今のお義父さんの顔を脳裏に浮かべて思わず笑う。

「ねぇ、かってかって」
敦司君は俺におねだりを始める。

「え、あ…別にいいけど・・・」

俺は敦司君に万華鏡を購入した。


「いえにかえったら、母上に見せてあげるんだ。ボクの母上はおはなのせんせいなんだよ」

「そうか」

俺と敦司君はすっかり打ち解け、親子のような雰囲気を漂わせていたが、科学館を出た途端、警官に取り囲まれてしまった。

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