ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
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俺は敦司君連れ去り容疑で逮捕されたが、敦司君のおかげで直ぐに容疑は晴れた。

「私の倅と一緒に居たのが樋口外務事務官のご嫡男とは・・・正直驚いた」

釈放された俺は田園調布の伊集院邸に連れて来られ、そこで伊集院国土交通大臣と対面した。

「申し訳御座いません。すぐさま、警察に迷子として連れて行けばこのような大事には・・・」

「倅の敦司は一旦こうと決めたら何も考えず、突っ走る所があって、私も妻も手を焼いている」

敦司君はお灸を据えられたのか大人しく隣で座っていた。
手には俺が買ってあげた万華鏡を持っていた。


「敦司君、樋口さんに謝りなさい」


「樋口さん、ごめんなさい・・・」

敦司君は小さな頭を下げた。


「いいんだよ。俺も楽しかったから…その万華鏡大切にしろよ」


「うん。また、一緒に星みようね。樋口さん」

「敦司!!?」

「父上はお仕事が忙しいし、母上はお腹の中に赤ちゃんいるから…一緒にいけないでしょ?」

「敦司、樋口さんはお前のせいで警察に逮捕されたんだぞ。それがどう言うコトはわかってるのか?」

敦司君は口を尖らせて拗ねた。
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