ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
《29》新たな家族

小陽side-

週末ーーー・・・


「柾貴、小陽を泊めるなんて飼い犬に噛まれた気分だ・・・」

「拓真さん…そんな言い方は良くないですよ」

私は柾貴君を罵る拓真さんに注意する。

「それに、このマンションはペット禁止だぞ!!」

「だから、こうしてレオンのケージを取りに来たんでしょ?」

「そうだ・・・お前の知り合いが帰国するまで…俺達がレオンを預かる」

「俺よりも小陽さんの方にレオンは懐いていますから・・・ついでに拓真さんの部屋の整理もお願いしますね」


柾貴君は次の出版本の打ち合わせだと言って出て行ってしまった。


私達二人で拓真さんの部屋の整理に追われた。


「何ですか??これ」


ベットの下を覗くと如何わしい雑誌や漫画が出て来た。


「懐かしいなぁー」


拓真さんは赤面する私の隣で雑誌をペラペラと捲り、時折、私に見せた。

「拓真さん!!?」



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