ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
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俺はお義父さんにランチを奢って貰い、二人で横浜のワイン専門店の立ち寄ってスパークリングワインも購入した。


「只今」

二人で揃ってLDKに入ると小陽達が驚いた。

「敦司さんと一緒?」
陽那夫人が俺達に歩み寄って来た。

「偶然会ったんだ・・・」

「皆さんが俺に内緒で誕生日兼クリスマスパーティを企画していたコト。お義父さんから訊きましたよ」

「敦司さん!?」

「すまない。すまない。拓真君に内緒とは知らなくて。これは私からのクリスマスプレゼントだ」

陽那夫人にクリスマスカラーにラッピングされたスパークリングワインのボトルを渡した。

「久し振りね。ター君」

今夜の婆ちゃんは赤いドレスに身を包んでいた。

「相変わらず派手だな。婆ちゃん」

「ター君とハルちゃんのペットにもクリスマスプレゼントあげたから・・・」

ケージに入っているレオンはサンタの服を着ていた。

「犬の洋服姿は見たコトあるけど、ウサギの洋服姿は初めてだな」

サンタの服を着せられたレオンの表情は何だかウザそうに見える。

「レオン、災難だな」

「災難って何よ!?ター君」

「何だか、レオン動きにくそうだよ。婆ちゃん」

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