ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
TRUE END
愛しき妻へー拓真side-
結婚して1年半の月日が流れた・・・
弟の稜真が同じ会社の同期の女性社員と結婚した。
俺と小陽は最初でこそ、愛はなかったが…今は深い愛で結ばれていると思っていた。
―――――でも未だに子供には恵まれなかった。
小陽は半年前、仕事を退職して妊活を開始。医者の手も借りようと不妊治療で有名な清友会総合病院の不妊外来に通い始めた。
小陽自身も焦っているのだ・・・
「お帰りなさい。拓真さん」
「ただいま・・・」
深夜を回っても、小陽は俺を待っていた。
「先に寝ててもいいんだぞ」
「お話があります」
小陽は言い辛そうな口調だった。
何の話か勘の鋭い俺には直ぐに分かった。
小陽には何の問題もない。
子供に恵まれない理由はこの俺自身にあるんじゃないかと薄々思い始めていた。
「俺は疲れている・・・」
俺は小陽から逃げるようにリビングを出ようとすると彼女が俺の上着の袖を掴んだ。
「このままだといつまでたっても…子供には恵まれないかもしれませんよ」
弟の稜真が同じ会社の同期の女性社員と結婚した。
俺と小陽は最初でこそ、愛はなかったが…今は深い愛で結ばれていると思っていた。
―――――でも未だに子供には恵まれなかった。
小陽は半年前、仕事を退職して妊活を開始。医者の手も借りようと不妊治療で有名な清友会総合病院の不妊外来に通い始めた。
小陽自身も焦っているのだ・・・
「お帰りなさい。拓真さん」
「ただいま・・・」
深夜を回っても、小陽は俺を待っていた。
「先に寝ててもいいんだぞ」
「お話があります」
小陽は言い辛そうな口調だった。
何の話か勘の鋭い俺には直ぐに分かった。
小陽には何の問題もない。
子供に恵まれない理由はこの俺自身にあるんじゃないかと薄々思い始めていた。
「俺は疲れている・・・」
俺は小陽から逃げるようにリビングを出ようとすると彼女が俺の上着の袖を掴んだ。
「このままだといつまでたっても…子供には恵まれないかもしれませんよ」