ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》

拓真side-

小陽の過ごしたこの1週間・・・


ずっと鼓動はドキドキしっぱなしで、素知らぬ振りをして共に仕事をしているけど、頭の中は不埒な妄想で一杯。


セフレの季実子とも別れて、カラダは欲求不満だし。


「私の早とちり?」

「そうだ」

小陽と結婚なんて出来るワケねぇじゃん。

小陽には俺よりももっと釣り合う男が居ると思う。ビジネスでキャリアとスキルを積んで、社長の椅子は目前。


でも、会社を動かしても、国を動かして来た元総理の敦司様には敵わない。


男のプライドってヤツかな・・・


俺は季実子とキスを交わした。


―――――俺が本当にキスしたいのは季実子がじゃなく小陽だった。

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