ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
季実子との仲は復活した。

小陽の歓迎会を催すように言ったが、面倒だと言って企画は俺の役回りになった。


とりあえず、小陽の予定を訊いて曜日から決めて、場所は後で決めよう。


それでなくても、小陽は秘書課では浮いた存在で、皆元総理の令嬢の扱いに困っている。

俺だって同じだ。


「小陽・・・戻ってたのか・・・」


「はい」


小陽はパソコンに向かっていた。



「俺と秘書課の合同でお前の歓迎会開いてやるから…いつが空いてるか…教えてくれ」


「歓迎会は結構です」


「そう言わずにさ」

「その歓迎会は副社長が無理矢理、淡路さんに命令して、行うつもりでしょ?
私はそんな歓迎会には参加しません」


「少しでも、秘書課にお前を馴染ませようと骨を折ってやったんだぞ」


「・・・」


小陽は立ち上がって給湯室に引っ込もうとした。


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