ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
《5》無断欠勤

拓真side-

『明日は来いよ』と言ったのに、小陽は無断欠勤した。


俺が適当に理由付けて、親父に説明する。


『LINE』で小陽とコンタクトを取るけど、既読スルーで返事はなし。


こう言う時に限り、くそ忙しくて小陽の自宅に足を運ぶコトさえもできなかった。


「ボーッしちゃって・・・伊集院さんが気になるの?」


俺と季実子は復縁の祝いにと、ダイヤモンドホテル銀座の展望レストランでディナーを味わう。


俺と言えば、小陽のコトが気になってこの2,3日食欲ナシ。


「もしかして、拓真…本気で伊集院さんのコトが好きなの?」


「小陽が好き?」


「この2,3日…副社長の様子が変だって皆言ってるわよ」


「別に小陽のコトなんて…どうも思ってねぇよ」


電話してもメールしても無視。


俺はやけっぱちに赤ワインを煽り、空のグラスをテーブルにガシャンと置く。





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