ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「いや、出社って、小陽のヤツ、こっちには来てないぞ」

「出社する振りをして、どこかで時間を潰しているんでしょうね・・・」

「何だよ!?それ」

「今日の仕事はもういいから・・・エンゲージリングを買いに行くようにと社長から命令です」

「わかった」


「一人で行けますか?」


「俺は子供じゃないんだ…一人で買いに行ける」


リングのサイズさえ、わかればいい。後は金額か・・・カルティエとかブランドのリングの方がいいだろうか?
ともかく金額は200万位か。
断れるの前提なのに、エンゲージリングは必要か?
小道具の一つとして用意しとくか。

返されたら、質屋にでも売ろう。


「プロポーズの決行は明日です。副社長」

「!!?」

「社長が、ダイヤモンドホテル・東京ベイのフレンチレストラン予約しておきましたから・・・」


用意周到な親父。元総理との関係にマジでヒビを入れたくないんだな。俺の肩には様々なモノが圧し掛かっていた。



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