ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「只今、戻ったぞ。小陽」

副社長室を開けるとソファには来客の姿が。


「えっ?」


「小陽…お客様?誰??」


後姿に見覚えあるけど、念の為に訊いてみた。


「拓真君、おはよう」

元総理がソファに腰を下ろして、俺の帰りを待っていた。


「副社長、こちらへ」

小陽は俺の隣に座らせた。


「元総理が直々に俺に何の御用でしょうか?」


「妻から訊いた。小陽にプロポーズしたようだな」


「そ、それは・・・」


「小陽は君のプロポーズを承諾したようだが、結婚は許さない。大体、君は何なんだ?
小陽と共に仕事をしながら、不謹慎だぞ」


「不謹慎って・・・」


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