ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「あっ」

私は淡路さんと鉢合わせ。結局、彼女からの引継ぎはなかった。

「副社長と婚約ですっておめでとう」

私と拓真さんの婚約は正式決定ではないけど、社内ではすでに認知されていた。

「あ、ありがとうございます」

「副社長の夜のお相手もしてるかしら?」

「夜のお相手?」

「副社長の秘書はあっちのお世話もしなくちゃいけないのよ。まぁ、結婚するし。心配ないっか」

「淡路さんって・・・副社長の恋人では・・・」

「私達はセフレよ。私には別に男居るし」


「私、急ぐので失礼します」


拓真さんって一体どういう人なの!?


ロマンチックなのはプロポーズだけ。
キスのシチュエーションはいつも最低で不意打ちが多い。


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