ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「全部、俺のモノになってないクセに、一人前に嫉妬はするんだな。小陽」


「し、嫉妬なんて・・・してないです。淡路さんには恋人がいて、二人はセフレだったんでしょ?」


「俺、今まで本気で女性とは付き合ったがコトない。小陽と再会するまでそれでいいと思ってた」


「さ、最低です・・・」

「お前のお父様のように出来た男じゃない。でも、そんな俺でもいいと思って、結婚承諾したんだろ?」


「た、拓真さんは本気で私に結婚断られたいんですか?」


気が付いたら、硝子に背中を押し付けられていた。


「最初に全部言っておいた方がいいから・・・お父様と比べられるの嫌だし。本気で付き合ったコトないけど、小陽とは本気で付き合いたい。お前は俺の妻となるオンナだ。
妻となるオンナに演技は不要だ」


彼は瞳の開いたままの私に顔を近づける。

何度キスされただろう。

私の瞳の中に拓真さんの意地悪な顔が映る。瞳を閉じる前に唇を塞がれた。

彼のキスは強引で、口内に侵入し、容赦なく舌を絡める。


唇を話されたかと思えば、項に吐息を掠め、耳朶や首筋にキスを落とされた。




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