ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「・・・一線は絶対に超えないから…怯えるなよ」

「・・・」


普段の話す声とは別の声で彼は囁く。


「夜のお相手は出来ませんけど…仕事はちゃんとしますから、拓真さんもキチンと仕事してください」

「早く結婚しなきゃ、俺多分…煩悩で死ぬかも」


「変なコト言わないで…下さい」

「じゃ今夜・・・」

「さっきは一線は超えないって・・・」


「冗談だ。でも、状況は深刻だ。マジで耐えれない。だから、早くお父様を何とかしてくれ。小陽」


拓真さんは切なげに私に縋りつく。


お父様も説得したいんだけど、お父様も多忙なお人。

両家の顔合わせが実現したのは3週間後だったーーー・・・









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