ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
《8》両家の顔合わせ

小陽sideー

ようやく、両家の顔合わせとなった。
場所は私達の自宅マンション。


「小陽さんを俺に下さい」

「濱部社長…貴方が言う言葉ではないと思いますけど・・・」

「そうよ、貴方、それでは貴方に小陽さんを下さいと言っているようなもんですよ」
お父様と奥様の純名さんに言われ、濱部社長は顔を赤くした。

「そ、そうだな…拓真がちゃんと言わないから・・・つい」

濱部社長は隣に座る拓真さんに背中を押す。


「絶対に幸せにしますので、俺に小陽さんを下さい」


拓真さんは険しい顔のお父様に頭を下げる。


「もう一人の彼女とは別れたのか?拓真君」


「え、あ・・・はい」


「他に女性は居ないか?拓真君」


お父様は、拓真さんの女性関係を気にかけていた。


「それはキチンと清算しました」


社内は7割が女性。拓真さんは女性に優しい、気さくな副社長として人気者。





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