ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「失礼致します」


「!?」


襖を開けて、入って来たのは私がお世話になった椎名衆議院議員。



若手議員の中ではやり手で、お父様も期待を寄せていた。


「伊集院元総理、お久しぶりです。濱部社長、こんばんわ」


「椎名君か・・・どうした?」


「奥の部屋で会食していたのですが、伊集院元総理がご家族でお見えなっていると訊き、挨拶に来ました」


「そうか・・・まぁ、座りなさい」


お父様は椎名衆議院議員を隣に座らせ、杯を渡した。


「今夜は無礼講だ。君には小陽も大変世話になったからな・・・彼も同席させて構わないだろ?濱部社長」


「どうぞどうぞ。椎名君は若手議員の中でもリーダーシップ的な存在。俺も期待しています」


お父様が椎名衆議院議員の杯にお酒を注いだ。


「いただきます」

椎名衆議院議員は一気にお酒を煽った。


「伊集院元総理、濱部家のご家族もお揃いですが・・・」






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