ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》

拓真sideー

俺と小陽の結婚を知った途端、椎名衆議院議員の顔が険しくなり、隣に座る小陽が動揺していた。


二人は2年間仕事をした仲。


普通の男なら、小陽の魅力に惹かれ、自分のモノにしたいと思うよな。


現に俺なんて、その日に一目惚れした・・・


椎名衆議院議員が部屋を出た途端、小陽は彼を追い駆けるように御手洗いに席を立ってしまった。


「椎名君と小陽さんは仕事をしていた仲ですが…二人の間には何もなかったんですか?伊集院元総理」


「私は何も訊いてないが・・・」


親父も俺と同じコトを考えていたのか、元総理に問い質した。



元総理ははぐらかしたが、襖の方に目を遣る仕草を見ていると何かあったんだと悟る。


「俺もお手洗いに行きます」


俺も席を立って、外に出た。








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