ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
《9》結婚に異議あり!!
拓真side-
「濱部社長・・・伊集院元総理の令嬢・小春さんを隣に居る拓真君が娶るそうだな」
「はい。そうですけど…何か?」
大手ゼネコン元桐生建設社長を務め、その後、伊集院内閣時代、国土交通大臣を務めた桐生捺(キリュウナツ)様は俺達親子を訊ねて来た。
「その結婚は即刻破談にしなさい!!」
嬉しそうに答える親父を怒鳴った。
「それはないでしょ?俺は小陽さんにプロポーズして、OKの返事を貰って・・・父親である元総理の承諾も頂きました」
若干今でも渋られている面もあるけど。
結婚披露宴の話は着々と具体化していた。
「小陽さんは我々桐生家が貰う話だったんだ・・・」
「桐生家って・・・桐生様は小陽さんを誰の嫁に据えるおつもりですか?」
「それは長男の息子の蓮だ!!」
桐生蓮(キリュウレン)は今年大学を卒業して、入社したばかりのはず。
「小陽よりも年下ですよね・・・」
「だから、何だ?」
「蓮のコトは俺も知っています。彼は今年大学を卒業したばかりで・・・結婚なんて考えていませんよ」
「本人が考えてなくても・・・この俺が小陽さんを桐生家に欲しいんだ!」
「はい。そうですけど…何か?」
大手ゼネコン元桐生建設社長を務め、その後、伊集院内閣時代、国土交通大臣を務めた桐生捺(キリュウナツ)様は俺達親子を訊ねて来た。
「その結婚は即刻破談にしなさい!!」
嬉しそうに答える親父を怒鳴った。
「それはないでしょ?俺は小陽さんにプロポーズして、OKの返事を貰って・・・父親である元総理の承諾も頂きました」
若干今でも渋られている面もあるけど。
結婚披露宴の話は着々と具体化していた。
「小陽さんは我々桐生家が貰う話だったんだ・・・」
「桐生家って・・・桐生様は小陽さんを誰の嫁に据えるおつもりですか?」
「それは長男の息子の蓮だ!!」
桐生蓮(キリュウレン)は今年大学を卒業して、入社したばかりのはず。
「小陽よりも年下ですよね・・・」
「だから、何だ?」
「蓮のコトは俺も知っています。彼は今年大学を卒業したばかりで・・・結婚なんて考えていませんよ」
「本人が考えてなくても・・・この俺が小陽さんを桐生家に欲しいんだ!」