ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》

小陽sideー

「お帰りなさいませ。副社長、会議は早く終わられたようですね」


「会議には出ていない」

「えっ?」

「小陽の件で来られた桐生様と話をしていた・・・」


「桐生様?」


「元総理と共に大臣を務めた桐生捺様」

「あ…あの桐生様ですか・・・」


私の件って拓真さんは言っていたけど、どう言った話か不思議に思った。


私は首を傾げながら、ノートパソコンのキーをタッチした。


「お前を孫の蓮の嫁に欲しいそうだ・・・」


拓真さんはデスクに腰を下ろすと頬杖を付き、話を始めた。


「蓮はお前よりも3歳下だけど、どう思う?」


「どうって…別に…私は拓真さんと結婚しますし。他の男性をどうって言われても困ります」
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