ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「そうだな。小陽は俺と結婚するんだよな・・・」


拓真さんは嬉しそうに頷き、スリープ状態のパソコンを起動させる。


「小陽・・・」

「何ですか?」


「・・・結婚したら、子供は何人欲しい?」

「こ、子供ですか?」

突拍子もない拓真さんの質問に戸惑い、声が変に上擦る。

「急に言われても・・・」

「俺は出来れば、男2人女2人計4人欲しい」

「よ、4人!?」

ウチの2倍作るつもりだ。


「4人ですか…私は2人位でいいかと・・・」

「2人??寂しくない??」

「寂しくはないですけど・・・」

「まぁ、半年位は二人でイチャイチャしよう」


「イチャイチャ!!?・・・」


私はオフィスには似つかわしくないよからぬ妄想を抱いた。


「そう言う話を社内でするのはいけないと思います・・・」

「俺としては一番、重要なんだけどなぁー」

拓真さんの言葉の含みに意地悪さが垣間見えた。彼は私をからかって楽しんでいる。

昔は優しいだけの人だっとはず。
いつから、こんなに意地悪になったんだろう。
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