お嬢様と7人の男子
「買ってきたよ、」
「ありがとう、りりか。あ、ハヤテ何もしなかった?」
「うん、平気だよ」
「本当に?」
「本当だって、なっちゃん」
「なら、よかった」
あー、心が痛むよ
神様、
どうか助けてください
お願いします
☆。.:*・゜☆。.:*・゜☆。.:*・゜
菜月
「やっと、準備おわったー!!」
「バーベキュー、始めよう!」
「おう!肉だ肉」
子供みたいにはしゃぐ黒王子に私は
笑った
(/////意外と可愛いところあるんだな…)
「俺、昨日から仕込んでおいたんだ」
「え!?霧島って料理できんの!?」
「なんだよ、悪いか」
「見た感じ不器用そうだからできなそうに見える」
「失礼だな。そういう桃山こそできんのかよ」
「うん!カップ〇ードル、作れるよ」
「それ、料理じゃねぇだろ」
「いやいや、料理だから!お湯を入れるって料理だから」
菜月は必死だった
「桃山には、任せられねぇわ。高槻、手伝え」
「え、私!?わ、分かった」
わ、私…料理出来ないんだけど!?
こういうときに、要がいれば…
な、何考えてるのよ…りりか
要は今は関係ないんじゃん
私は野菜を切った
「うわぁ、こ、怖い」
「おいおい、危ないだろうその持ち方は」
「ど、どうすればいいの?」
私はテンパった
「俺が一緒にやるから」
黒王子は私の後ろから支えた
「ほら、一緒に切るぞ」
「う、うん」
「そうそう、ゆっくり。うまいじゃん」
ち、近すぎだって
こんなの反則〜!!/////
「霧島、こっち見てくれる?」
(あんなに近くまで…霧島…俺も頑張らないと)
白馬くんは悔しかった
「おう、ちょっと待ってろ白馬。あとは任せた」
「了解!」
カレー、バーベキューができたー!
「完成したし、食べるか」
「奏のおかげだね。さすが」
「ハヤテ、なんもしてねぇだろ」
「ん?なんのことかな」
「さやがいなければどうなってたか…」
さや
「菜月は料理苦手なんだよな」
「冷めちゃうよ、みんな食べよ!」
「んだな、いただきます。美味しい!」
「ハヤテは、何もしねぇけど…まぁいっか」
黒王子が仕込んでおいた肉はとてもジューシーで美味しかった
意外な一面も見れて何だか嬉しいけど…
やっぱり、ハヤテくんとは気まづかった
「どうしたの?高槻さん、食欲無さそうだね」
「そ、そうかな?全然普通だよ」
「体型、気にしなくても平気だよ。十分、細いし。むしろ、もっと食べた方がいいって」
「あ、ありがとう…」
ごめんね、白馬くん
心配してくれてありがとう
でも違うんだよ
私が悩んでることはね