お嬢様と7人の男子


(上手くやらないと…ゴクリ)



「俺、くじ用意したんだ!1人1人引いてもらうね」



白馬は、順番に1人1人の所へ行った



(俺と高槻さんになれますように)




とうとう、莉梨香の番に…





あれ、くじがない!?



…おかしいな


予定通りだったのに



組み合わせ




黒王子 さや



ハヤテ 莉梨香



白馬 菜月




「……。ハヤテくんよろしく」






「……」




ですよね、無視されますよね…




肝試しSTART



黒王子&さや




…無言




「ギャーーーー!!」




「霧島、うるさいよさっきから」



「お、お前…怖くないのかよ」



「全然。立てる?」


さやは、手を出した



「ありがとう…(アイツ、イケメンだ)」




白馬&菜月




「キャーーーー怖いー誰かー助けてー」




「も、桃山さん、声でかいって…(耳痛い)」




「怖いんだから、しょうがないでしょ…はやく、進んでよ」


涙目で弱々しい菜月


「ドキッ♡(あー、こういうの見せられると本当、困る…案外かわいいところあるじゃん)僕から離れるなよ」




「置いていったら、承知しないから」



「女子ひとりを置いていくわけないだろう」




ハヤテ&莉梨香



幽霊よりもハヤテ君の方が怖いって



「りりかちゃん…」




「な、なに?」





「そんなに、僕と離れなくてもいいでしょ」




「ハヤテくん、私のこと嫌いでしょ」




「まぁ、嫌いだけど…」



「グサッ…正直に言わなくても…」



「今だけは、我慢してあげるよ」



「あ、そう…」



本当に、冷たい人だなぁ



「ねぇ、今日で最後なんて嫌だよ。せっかく仲良くなれたのに。今日楽しかったでしょ?」



「まぁ、楽しかったけど」




「なら、良いじゃん。一緒にいたって、どうしてだめなの?」




「さっきいたじゃん」



「それじゃあ、わからないよ」



「はぁー。僕達は生徒会、みんなのトップであるもの。そんな僕達誰か1人でも乱れたら僕達の印象が壊れる」




「私のせいだといいたいの?」




「そうだよ」




「!?」




「今、この状況で奏が壊れてしまうと全てが台無しになるんだよ?奏の運命にも関わってくるんだ。それを君は壊そうとしてる」




「そんなつもりは無いんだけど…」





「りりかちゃんと出会って奏は変わったよ。いい意味でも変わったし悪い意味でも変わった」



「どういうこと?」




「りりかちゃんは、奏の元カノと似てるんだよ…」




「わ、わたしが…?」



「まぁ、そういう事だよ、最初は君と仲良くしたかったけど出来そうに無いね」



「えらそうなところ、そこがあんたの嫌なところよ」



「ありがたく受け取るよ」


肝試しは終わった






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