お嬢様と7人の男子
しばらく私は、なっちゃんとさっちゃんを避けていた

見かけたら体が拒否反応をおこすように勝手に動いてしまう

「あ…りりか、」

声をかけられたとしても急ぎ足で逃げた

そんな日を繰り返してた

ごめんね、二人とも

今、出来ることはこれしかないんだ

本当にごめん


ある日、白馬くんが私に声をかけた

「りりかちゃん、ちょっと話があるんだ」

「うん、分かった」

そう言って中庭に呼び出された

「なんの用かな?」

「実は最近思ってたんだけど、今のりりかちゃんの行動は間違ってると思ってさ」

あぁ、それで呼び出したんだ

「でも仕方ないんだよね」

「ほんとに正しいと思ってるの?」

「じゃあどうしろと言うの?」

「わざわざ避ける必要は無いよね」


「じゃないと2人まで何か言われるし」

「本人たちにその事伝えればいいのに、自分の心にとどめておくんじゃなくて直接言えばいいのに」

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