お嬢様と7人の男子

「ありがとう、さっちゃん」



さやはグッドサインをした




前田くんが席からたった



「え、前田くんーどこ行くの?」



「ちよっと待ってよー」



前田くんは女子を無視し教室から出ていった




もしかして、さっきの会話…聞こえちやったのかな…


わざわざこの席からどいてくれたのかな?


案外、優しいのかも



「前田君って優しい人だね」




「りりか…どうしたの!?」




「まさか前田に惚れたり」


「えーさや、それはないって…ねぇりりか…」

菜月はりりかの方を見たが



「う、うそだよね?りりか」


「そんなわけないじゃん!?」




「だよねー」


菜月はホットした様子

「あはは…」


好きってわけではないけど気になる







ー授業中ー

先生
「プリント、配るぞ。余ったら前に渡せ」



あ、そっか後ろには前田くんがいるのか…




普通に渡せばいいよね


「はい、」






「サンキュー…」




顔は怖いけど…やっぱり優しい人だ





ー昼休み



食堂から出て、私は2人と話してた



「ねぇ、あれ見てよ」



「どこ?」



さやは指をさした



「おい、転校生。仲良くしようぜ」

そう言って手を差し伸べた


アレって…黒王子じゃん!?


なんか、見てるのが恥ずかしいよ…


「断る…」


転校生の前田くんはその場から立ち去った



「ちょっ…待ってよ。なぁ、見たか?ハヤテ…」




「うん見た見たーー。で?」


「だから、アイツ今俺のこと無視しやがったぞ!?」



「奏は不器用だからね、友達作りなんて無理だよ」



「っ…みてろ。ぜってぇなかよくなってみせる」



「ハイハイ」



「でも、アイツなんか気に食わねぇ」




「アイツ、転校生に振られてるやんダサい」

菜月は馬鹿にするように笑っていた



「なんかこっちまで恥ずかしいよ/////」



私は見てられなかった…




「お、アイツらいるじゃん。おーい、高槻たちー」




うわァァァァァーーー

こっちに来たよ、

「2人とも、逃げたいと思わない?」



「うん、ものすごく思う」


さやと菜月は言った


3人は急いで逃げた




「お、おい。なんで逃げるんだよ」




「そりゃあな逃げるだろうな」




「ハヤテ。俺、なんかしたか?」



「さぁー?」


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