お嬢様と7人の男子
「あ!あともう1人来てるのよ」
「え…誰と一緒に来たんだよ」
「ふふ、誰でしょう!」
「まさか、婚約者じゃないだろうね」
要はおそるおそる聞いた
「あたり!」
「はぁ。巻き込んじゃダメだろ」
「だってついて行くってうるさいんだもん」
「だとしても」
「かなめ、聞いて。今から言うことを」
あいりは真剣な顔で言った
「私は好きでもない人と結婚なんて嫌だ」
「でもそれは、あいりたちの親御さんが決めたことだ」
「あいりだって分かってるよ。会社のためだってことを」
「だったらしかた…」
「それでもこの方法は間違ってる」
あいりは椅子から立ちあがった
カフェ中にあいりの声は響きわたる
あいりは周りの人達から視線を浴びる
「…あいり一旦落ち着くんだ。ここは一応カフェ」
「分かったよ」
そう言いながら椅子に座った