お嬢様と7人の男子
要は、家に戻った
「かなめ、おかえり」
お嬢様には決して知られてはダメだ
何とか隠し通さなければならない
「ただいま戻りました」
ニコリと笑った
要は、さっきとは驚く程に普段通りになっていた
「お嬢様、さっきの子とは会わない方がよろしいかと」
「どうして?」
「なんとなくです」
「いい子だと思うんだけど」
「とにかく会っちゃダメです」
関わったらろくでもないことが起こる気がする
そんな予感がする
「じゃあ私にはダメって言って、要は今日誰かといたじゃん」
「そ、それは」
良かった、顔はバレてないようだ
「そんなのずるいよ、要に分かるはずないでしょ」
お嬢様、お願いだ言うことを聞いてくれ
相手があいりだからだめなんだよ
知ってる相手だから
「お嬢様、最後まで聞いてく…
『ごめん、私、かなめの言うこと聞けない』
ちょ、お嬢様!?」
りりかは、部屋に戻った
要は一息ため息をついた
そのため息は何だか悲しいものだった