お嬢様と7人の男子
「着いたわよ」
「ありがとう。今度、お礼する」
「早く行きなさい」
要は車から降り、全力疾走で向かった
「待って、あいりーーーー」
「要!?もう遅いよ、来ないかと思った」
「ごめん、渋滞してて」
はぁはぁはぁ…
「大丈夫?息切れ凄いけど」
「これぐらいどうてことないよ」
「前田くん、先に行ってて」
「分かった」
前田くんは先に行った
「しばらくはお別れだね。」
「うん」
「りりかちゃんによろしくね」
「分かった」
「最後にお願いがあるの。私のことギュッてして」
「いいよ」
そう言って要は愛梨を抱きしめた
要はしくしくと泣いていた
「何泣いてんの?」
「泣いてないよ」
「嘘だ、泣いてる」
要はフンと鼻で笑った
「行かないでよ」
「それは無理だよ」