生まれ変わってもきっと
「ありがとう。秋が私の事を好きって言ってくれるのは、とっても嬉しい。
 
 私も秋が好き。でもね…ごめんなさい。

 私、人と付き合ったり、友達を作ったり出来ないの。

 小さい頃からの癖で相手がどう言われれば嬉しいか、

 どうされれば喜んでくるのか。
 
 無意識に計算して物事を言ってしまうの。

 本当の気持ちを押し殺して、嘘をついてしまう。

 小さい頃からの癖。

 だから今までの秋との会話も全て嘘なのかもしれない。

 自分でも、どれが嘘でどれが真実なのかがわからない。

 だから…ごめん。」



< 9 / 20 >

この作品をシェア

pagetop