私限定の甘さ 番外編
「ん。
じゃあ…はい」
私の前に手を差し出す俊。
…?
これがどういう意味か分からず、首を傾げ俊を見つめる。
「クレープ食べに行くって言ってたでしょ?
だから…手繋ごって言ってんの」
「っうん!!」
少し顔を赤くしながらぶっきらぼうにそう言う俊。
なんだか嬉しくて、自然と笑顔になる。
ゆっくりと俊の手を握ると、俊はギュッと私の手を握った。
「じゃ、行こっか?」
「うん!」
そう言い、私たちはクレープ屋へと向かった。