私限定の甘さ 番外編

「ん。
じゃあ…はい」



私の前に手を差し出す俊。


…?


これがどういう意味か分からず、首を傾げ俊を見つめる。



「クレープ食べに行くって言ってたでしょ?
だから…手繋ごって言ってんの」



「っうん!!」


少し顔を赤くしながらぶっきらぼうにそう言う俊。



なんだか嬉しくて、自然と笑顔になる。



ゆっくりと俊の手を握ると、俊はギュッと私の手を握った。


「じゃ、行こっか?」



「うん!」


そう言い、私たちはクレープ屋へと向かった。

< 22 / 101 >

この作品をシェア

pagetop