私限定の甘さ 番外編

「だめだよ!
ちゃんと払うから!」


お金を渡そうとすると、俊は意地悪な笑みを浮かべ、こう言った。



「俺に奢らせてくれないなら…
ここでキスするよ?」



顔が真っ赤になっていく。


こ、こんなところでキスなんかされたらと思うとこれ以上なにも言えない。



「わ、わかった…
ありがとう、俊」



「どういたしまして」



ニコッと優しく笑う俊。



俊って、たまに別人みたいになるからびっくりしちゃう。


まぁ、怜たちいわく、これがいつもの俊みたいだけど。


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