私限定の甘さ 番外編

いっぱい貰ってるんだろうなぁ。


そう思うと少し胸が痛い。


私の俊なのにっ…。


ギュッ手を握りしめる。



「…なにやってるんだろ、私」


バカみたい。


俊は私のでもなんでもないのに。


自分が嫌い。


なんでこんなに嫉妬深いんだろう。


「はぁ…」


またため息をついたその時、私は誰かに後ろから抱きしめられた。



「愛ちゃん、お待たせ」



「俊!」


どうやら抱きしめていたのは俊らしい。


今日、会ってなかったからかな?


なんか久しぶりに会う気分。


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