私限定の甘さ 番外編
って、そんなこと思ってる場合じゃない!!
「俊!ここ教室!」
だから、離して!と言っても俊は笑顔のまま。
「それがどうかした?」
ど、どうかした…?
この体制…恥ずかしくないの!?
私は今後ろから俊にだきしめられている。
そんな私たちをチラチラと見るクラスメイト。
その視線を感じ、もっと顔が赤くなる。
「恥ずかしいから離してっ!!」
私は恥ずかしすぎて、少し大きな声でそう言った。
俊は一瞬傷ついたような顔をしてからパッと私から離れた。
「ごめんね…
愛ちゃんの気持ちも考えずに抱きしめちゃってこれからは気をつけるね」
「…っ俊」
「さっ!
帰ろっか!」