私限定の甘さ 番外編

「きゅっ、急になんなのよっ!!」



ここ教室だから!!



そう言って怒るけど、顔を真っ赤にして睨む私の顔は大して怖くないだろう。



その証拠にクスクスと俊が笑っている。



「ごめんごめん。
じゃあ、放課後ね」



バイバイと言って教室を出ていく俊の後ろ姿を見ながらポカーンとする。



ほ、ほんとに自由なんだから…。


半ば呆れ気味にため息をつく。



「愛」


後ろから名前を呼ばれ振り向くとそこには親友の怜が。

< 7 / 101 >

この作品をシェア

pagetop