私限定の甘さ 番外編
可愛すぎて困る 俊side
…やばい。
心臓がドキドキとうるさい。
愛ちゃんに聞こえたらどうすんだよ。
っていうか、こんな風になってんのは全部愛ちゃんのせいだから。
可愛いこと言い過ぎなんだよ。
理性なんてもうとっくに崩れている。
もう無理、そう思った時には、既にソファに愛ちゃんを押し倒していた。
俺、…何やってんだよ。
愛ちゃんのこと傷つけるの嫌なのに。
なのに、止まらない。
顔を上気させ、潤んだ目で俺を見つめる愛ちゃん。
やっぱ、止められるわけない。
愛ちゃん…ごめん。
心の中で謝ると、ゆっくりともう1度愛ちゃんの唇に自分の唇を押し付けた。
さっきみたいに触れるだけの優しいキス。
これでやめようと思い、1度唇を離すけど、もう1度だけ…と心の中で言い訳をしてもう1度キスをする。
もう1度…もう1度と、何回もキスを続ける。
離れてはくっつき、また離れてはくっつく。
何回したか分からないほどキスをした後、ゆっくりと唇を離す。
肩を上下させ、涙が少しこぼれている愛ちゃんを見て罪悪感を感じる。
「…ごめん。嫌だったよね」