幼なじみの恋煩い
第1章 片想い *雪斗Side*
「雪斗~!もう行く時間だよ。早く下に降りて!」
飯を食った後、汚れもない真新しい制服に着替えている俺。
一階からは楓佳の声が聞こえてくる。
「んー、ちょっと待ってろ」
首元のネクタイを緩く結び、
鞄を手に持つと、階段を早歩き。
リビングのドアを開けると、そこに立っていたのは
見慣れた制服に着替えた俺より1つ年上の楓佳。
「もう……、雪斗ってば準備するの遅すぎ。早く行かないと遅れちゃうよ」
4月の春。
入学式からもう数日が経つ。
高1になった俺、佐藤雪斗はこうして楓佳と学校に行く事が日課となった。
俺は小さい頃、両親を事故で亡くし、
楓佳の両親である澄澪さんと仁さんに引き取られた。
だから、餓鬼の頃から楓佳とは姉弟のように生活を送ってきた。
とはいえ、俺は楓佳を姉として見てるわけじゃあねぇんだけど。
「あぁ、わりぃ。んじゃ行くぞ。澄澪さん、いってきます」
「いってらっしゃい。気を付けていくのよ」
台所で皿を洗っている澄澪さんに挨拶をして、
俺は玄関に向かう。
「いってきます!」
親についてくる子供のように楓佳は
俺の後ろを歩いてくる。
こういうところが結構可愛いかったりする。
飯を食った後、汚れもない真新しい制服に着替えている俺。
一階からは楓佳の声が聞こえてくる。
「んー、ちょっと待ってろ」
首元のネクタイを緩く結び、
鞄を手に持つと、階段を早歩き。
リビングのドアを開けると、そこに立っていたのは
見慣れた制服に着替えた俺より1つ年上の楓佳。
「もう……、雪斗ってば準備するの遅すぎ。早く行かないと遅れちゃうよ」
4月の春。
入学式からもう数日が経つ。
高1になった俺、佐藤雪斗はこうして楓佳と学校に行く事が日課となった。
俺は小さい頃、両親を事故で亡くし、
楓佳の両親である澄澪さんと仁さんに引き取られた。
だから、餓鬼の頃から楓佳とは姉弟のように生活を送ってきた。
とはいえ、俺は楓佳を姉として見てるわけじゃあねぇんだけど。
「あぁ、わりぃ。んじゃ行くぞ。澄澪さん、いってきます」
「いってらっしゃい。気を付けていくのよ」
台所で皿を洗っている澄澪さんに挨拶をして、
俺は玄関に向かう。
「いってきます!」
親についてくる子供のように楓佳は
俺の後ろを歩いてくる。
こういうところが結構可愛いかったりする。