明日、僕と結婚しよう。
あとがき
はじめましての方もお久しぶりの方もどうも、ひい。です!
野いちごに会員登録してから4年が経ちました。昨年に続き、今年も記念に短編をひとつあげさせていただきました。
『明日、僕と結婚しよう。』では結婚の約束をした男女の1日を描きました。
ですが、主人公たちはまだ16歳と18歳。
まだどこか幼く、だけど子どもじゃないからたくさんのことを理解している。
離れなければいけないこと、その理由、そして本当は結婚なんてできないこと。
それを知った上で口にした〝結婚〟にはふたりの想いがこめられていました。
そういえば話の途中で少しずつ小出しにしていたふたりの事情にはお気づきいただけましたでしょうか……狙ってしていたのですが。
正人の病気のことは、病気ネタが嫌いな方でも受け入れていただけるラインを探り探り書いていました。
不快に感じた方がいらっしゃらないことを願っています。
今回は【曖昧】をテーマにしていたこともあり、完結を迎えてもはっきりしないことがたくさんあります。
ちひろの父親のこと、正人の病気のこと、ふたりのこれからのこと。
私がそれらを言葉にすることはありません。なのでみなさんに想像していただくことになります。
ただ、曖昧な関係だったふたりの曖昧な誓いがいつの日か、現実になることを祈っていただけたらと思います。
地元の駄菓子屋に久しぶりに足を運んだり、市役所まで婚姻届をもらいに行ったり、自分の実体験を作中に多く使いました。
この行動力も正人のプロポーズのように、若さゆえなのかなと頭のどこかで思いつつ。作品に対して出来る限りの努力をできる自分でありたいなと思います。
5年目以降も野いちごで細々と活動を続けていきたいと思っておりますので、よろしければどうぞよろしくお願いします。
〝明日〟は遠いようできっと近い。
私もみなさんも、ゆっくりと、確かに進んでいきましょう。
作業BGMはI WiSHさんの『明日への扉』で。
それでは、読んで下さった方に溢れるほどの愛を押しつけて。
2017/03/28