モラハラ男と親友が別れるまで
数日間、未来から晴夫に対しての愚痴は少しおさまっていた。
私もテスト勉強があるため、そちらに集中していた。


割と穏やかな日々が続いた。


未来からも彼氏が好きすぎてどうしようという、惚気のメールがあったので晴夫とは上手くやっているのだろうと察した。



「そういえば茜はさ、バイトしないの?」



お昼休み友人に言われた。
私の周りはバイトしている人が多く、私も「バイトしよう」と何度も宣言していたが実行に移していなかった。


バイト先の目星を付けていないわけではない。


実は、晴夫が働いている同じビルの中で働こうと考えていた。
家からも近いし、学校帰りにあるし、丁度いい立地だった。


けれど、もし未来と晴夫が別れた場合、同じビルで働く上出会う確率が高い。そうなると少し気まずくなってしまう。


そういう想像をすると、バイトをするにできなかった。
というのは言い訳で、私自身働きたくなかっただけなのかもしれない。
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