モラハラ男と親友が別れるまで
集合場所となっている例のカフェでテスト前の私は未来と話しこんでいた。
現実逃避ともいう。
新発売だとかいう、これまた長ったらしい名前のものを注文し、美味い美味いと言っていると目の前に座る彼女が何かを言いたげに口を開いた。
「あ、聞いてよ茜」
ニヤニヤしながら未来が鼻の穴を大きく膨らませている。
何か良いことでもあったのだろうか。
「晴夫から服もらったんだよね」
「....服?」
「そう、服」
うひひ、と変な声を出して笑う未来を白い目で見る。
彼シャツなるものを着たかったとかそういうことかな。
「晴夫の匂いつきのシャツをもらいました」
「.....変態かよ」
「だって欲しかったもん!」
乙女のようにキャーっと叫ぶ未来に私は引いた。
彼女って彼氏の服がほしいものなの?
そしてもらったその服を着るの?着てどうするの?何するの?
そんな思いに気づいたのか、未来はこれでもかという程の良い笑顔で「くんくんするの」と言い放った。
自分の顔が引きつるのを感じた。
現実逃避ともいう。
新発売だとかいう、これまた長ったらしい名前のものを注文し、美味い美味いと言っていると目の前に座る彼女が何かを言いたげに口を開いた。
「あ、聞いてよ茜」
ニヤニヤしながら未来が鼻の穴を大きく膨らませている。
何か良いことでもあったのだろうか。
「晴夫から服もらったんだよね」
「....服?」
「そう、服」
うひひ、と変な声を出して笑う未来を白い目で見る。
彼シャツなるものを着たかったとかそういうことかな。
「晴夫の匂いつきのシャツをもらいました」
「.....変態かよ」
「だって欲しかったもん!」
乙女のようにキャーっと叫ぶ未来に私は引いた。
彼女って彼氏の服がほしいものなの?
そしてもらったその服を着るの?着てどうするの?何するの?
そんな思いに気づいたのか、未来はこれでもかという程の良い笑顔で「くんくんするの」と言い放った。
自分の顔が引きつるのを感じた。