モラハラ男と親友が別れるまで
「は?」



まさかの言葉に「は?」しか出ない。
メールのやり取りでもそんな事は言ってなかったし、匂わせるようなことも言っていなかった。


初耳だわ。


取り敢えずカフェに入り、その話を根掘り葉掘り聞くことにした。


私の知らない所で、いつどこでどんな男と出会ったのか、好奇心しかなかった。



「どんな出会いだったの?」

「ネットで知り合った、同い年の人なんだけどね」



ネットで出会うことの偏見は特になかったので、簡単に受け入れた。
恋バナは好きだし、何より親友の恋バナだ。
ウキウキしながら質問攻めにする。



「どんな人?イケメン?」



どんな顔なのか興味があったので、身を乗り出して聞いた。
ブスでもイケメンでもなんでもいいから、とにかく顔が見たい。



「写真はないけど、この辺で働いてるよ」



そう言われてそのバイト先に行く以外の選択肢はなかった。
そのお店の名前を聞いて、後で行こうと決めた。
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