友情と恋愛と。
* * *青﨑 紫花* * *





あんな桜咲ちゃん見たことなかった。


「おーい!紫花?」


「は、はい!?//」


あーそうだ!!昨日の返事…


「昨日の返事は?」


「い、いいよ!///私なんかで良ければ!!//////」


私は無神君の目をみて言った。


「え?マジで!?やった!!」


無神君は今までに見たことないくらい喜んでいた。


「じゃあ、紫花。今からデート行こうぜ!!」


「うん!!!///」


無神君が私の手を引いて行こうとした時だった。


「ぶっwあははははwwはははははははははww」


無神君がいきなり笑いだした。


「む、無神君?どうしたの?」


私は心配になり無神君に聞いた。


「はぁ…お前バカじゃねぇの?wwお前みたいなブス、本気で好きになるわけねぇだろ?www」


「え…」


私はその言葉を聞いた瞬間頭の中が真っ白になった。


「峡~どうだった?おとせた?」


後ろからクラスの男子が無神君のところに走ってきて無神君に聞いた。


「あぁwwすぐおちたぜ?wこいつw」


「へぇ~青﨑さん以外とおちやすいんだね~w」


「バカみてぇに顔赤くしてんのww笑えるだろ?www」


「ひでぇwwまぁそーゆーところがお前の面白いところだけどなwww」


「ww紫花wwwなに泣いてんの?www」


無神君は私の顔を見て笑っていた。


「まぁそんな落ち込むなよ?俺は結構本気で紫花ちゃんのこと好きだぜ?」


クラスの男子の一人が私に近づき私の肩に手をおいた。


バシンッ


「いって!!何すんだよ!!」


その男は私の胸倉を掴み私をにらみつけた。私が男の手を払ったからだ。


「最低!!大嫌い!!お前ら全員地獄に落ちろ!!」


私は泣きながらそう言って男を突き飛ばし走って逃げた。


「おい!!待てよ!!紫花!!」


無神君の声が後ろから聞こえたが無視した。


今は誰にも顔を見られたくなかった。



そのまま走って帰り、家に着いた途端ドアを開け自分の部屋に入りただ声をあげて泣いた。


「うぅ…うわーーん!!わーーーん!!」


コンコン


『紫花!?どうしたの!?紫花!?ここ開けて?』


お姉ちゃんの声がドアの向こう側から聞こえた。


「ごないでー!!!ひどりにさせてー!!!」


私はドアに枕などを投げ布団に潜りこみまた泣いた。


『わかった、わかったから!!!…どうしちゃったのかしら?』


お姉ちゃんはそう言ってリビングに行った。
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