友情と恋愛と。
* * *伏井 咲side* * *





私がバイトの後に部活を終え、家に帰ると中から声がした。


紫花も来てるのかな。


大丈夫だったかな~...


そう思いながらドアを開ける。


「ただいま~」


「「おかえりー」」


やっぱり紫花も来ていた。


紫花の目は少し腫れているけれど、今の笑顔なら大丈夫そうだ。


蘭。さすが!!


蘭は人の話を聞いたり、空気を読んだりすることが得意。


そして、どうやったら気を逸らせるか。とか、元気になるかを理解している。


「なんの話ししてたの?」


私が聞くと蘭が答える。


「暴露した!」


「羚?」


「うん!」


「えっ!?桜咲ちゃんは知ってたの!?」


「うん。知ってたよ~」


それからもその話は続き19時をちょっと過ぎた頃。


そろそろかな~と思って時計を見る。


すると信一からメッセージが来た。


《着いた。羚もいるんだけど...その話まだ続く?外まで聞こえてますけど(´▽`) 》


あらまぁ。


《羚、聞いちゃった?》


私はすぐに返信する。


《いや。聞こえたのおれだけっぽい。今は聞こえないようにしてる》


私はそのメッセージを見て蘭たちの話を変える。


「夕飯何作る?!」


私がそう言うと蘭の話が終わった。


そして私は信一にメッセージを送る。


《入ってきていいよー!鍵あいてる!》


私が送るとすぐにドアがあいた。


「おじゃましまーす!」


そう言って四人が入ってくる。


蘭と紫花は驚いている。


サプライズ?成功だ!


私は久しぶりの全員集合にテンションが上がった。
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