友情と恋愛と。
* * *東海崎 蘭side* * *





急に紫花は走り回って涼太がむせ始めた。


私たち5人も一口食べてみたが普通に美味しいし辛くない。


「どうしたの?2人共」


桜咲なんかそう言いながら腹を抱えて笑っている。


「涼太、お前が作ったんだろ!?」


信一、羚、平次も同じく爆笑。


私はとりあえず2人に飲み物を渡す。


そして、みんな涼太が落ち着くと質問し始めた。



どうやら手伝わない私たちに罰として激辛スパイスを入れたとか。


それにしても自分でそれを当てるって...


「「お前、超バカじゃん!!」」


みんなそう言って涼太を笑い始めた。


隣にいる羚が笑いながらこっちを向き、目が合う。


ードキッ


...あの笑顔は反則だ。


みんなが盛り上がって涼太を馬鹿にしているなか、私は隣にいる羚にドキドキしていることを隠すので精一杯だった。


...桜咲がさっきからこっち見てる。


...真っ赤になってないといいな。そう思った途端、


「蘭、顔赤くね?」


と、羚が私のほうを向いて聞いてくる。


やばい...バレたくない人にバレた。


私はとっさに嘘を考える。


「だ、だって暑くない?」


「確かにな〜笑いすぎだろ!?」


「うん」


なんとかごまかせたよう。


「じゃあ冷房付ける?」


桜咲の声にみんな頷く。


...今まだ4月なのに...



そして、みんなオムライスを食べ終えた頃、みんな冷えてきたのか


「青﨑~おいで」


と涼太は紫花のことを呼び、桜咲は信一に近づく。


そしてくっついてるのだ。


毎度毎度これを見せられる私たち3人。


桜咲はこちらを向いて蘭もやっちゃえ!って目で訴えてきている。


桜咲、それは無理だって...。
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