友情と恋愛と。

＊ ＊ ＊伏井 桜咲side＊ ＊ ＊





今日は蘭に会う約束があるから急いで帰る。


丁度部活がない日でよかった。


バイトだけだから今日は早く帰れる日だった。


それにしても...蘭よりも紫花の方が先に声かけてくるかと思ったんだけど、蘭はどうしたんだろう。


話が終わったら紫花も呼ぼう。


とにかく心配だ。




家に帰る。


まだ蘭は来ていないみたいだ。


家に帰っても誰もいないのは当たり前。


従姉妹が借りている家を使わないから貸してもらっている。


家から近いし、そこなら一人暮らしでもいいか。と許可をもらったので一人暮らししているから。


家は100ｍ先にあるんだけどね。


私が着替え終わるとインターホンがなった。


20時ぴったり。蘭だ。


「入って来ていいよー!」


私がそう言うと蘭が入ってくる。そしてすぐに本題に入る。


「桜咲!羚に好きな人ができちゃったの!!」


....えっ?!私は唐突すぎて驚くことしか出来ない。


「えっ!?本当に!?ていうか、なんで蘭がそのこと知ってるの?学校違うじゃん」


「それはね」


と言って蘭は話し始めた。


話をまとめると羚は好きな人ができたことを蘭に相談しているらしい。


無神経なやつだ....そして、蘭も相当凹んでいる。


「でもさ、私諦めなくてもいいよね?相談聞くのも現状知れていいかなって思ってるんだ」


「うん。諦めなくていいんだよ!どこかでチャンスがあるかもしれないし!!」



その後も話は続き、この話題はとりあえず解決した。


そこで私は蘭に提案する。


「ねぇ、紫花も呼ばない?女子会しようよ!!今日、金曜日だし明日休みでしょ?」


「うん」


「それに紫花はちょっと心配だし...。」


「そうだね!呼ぼっか!」


蘭の言葉に私は紫花にメッセージを送る。


《紫花今すぐ私の家集合!!女子会するよ!蘭はもう来てるから早くー!》


さて、紫花はちゃんと学校に馴染めたのだろうか。