友情と恋愛と。
* * *青﨑 紫花side* * *





名前口にするだけで~♪



携帯の音で目がさめた。


桜咲ちゃんからだった。


《顔殴られたんだって??女子会やるよ!!お泊まり!!愚痴りまくろう!!》


なんで桜咲ちゃんが知ってんの!?


…お姉ちゃんだなー!!!


もーすぐに話しちゃうんだから!!


《お姉ちゃんから聞いた?(・_・?)うん!!わかった!居間から行くね?》


(そーしんっと…あー!!居間からになってる!?またやっちゃった…)


などと思いながら外に出た。


もう少しで着くというところで


「おーい!!紫花ー」


と聞き覚えのある声がした。


「む、無神君!?」


「よっ!…!?その傷どうしたの?」


あ…マスクするの忘れてた!!


「え…えーと…鉄棒の練習してたら手を離しちゃってそれでえーと…」


「ドジだなぁww紫花はw」


よ、よかったばれてなかった。


「あははは…じゃ、じゃあ私こっちだから…」


そう言って角を曲がろうとした瞬間


ドンッ


気づいたら私は壁に追い込まれ、無神君の腕が私の横にあった。


「そんな冗談俺に通用すると思った?」


「え?」


見上げると無神君はとても悲しそうな顔をしていた。


「お前さ、あまり無理しない方がいいよ。クラスの女子にやられたんだろ?俺見てたからわかるよ?」


「え…うん。そうだよ。無神君に近づかないでって言われたんだ。」


「ふーん…なんであいつらがそーゆーこと言うんだろうな。俺は好きで紫花に近づいたのに。」


「さぁ?私に聞かれてもわからないよ。」


てゆーか早く桜咲ちゃんのところに行きたい…


「…はぁなんで気づかないのかな…お前」


「?なにが?」


「…」


無神君が無言になりどうしたのかと顔を覗きこんだ時だった。


チュッ


「こーゆーこと。返事は明日聞く!!じゃあな!!」


無神君は走って行ってしまった。


「ふぇ?////」


私はその場にしゃがみこみしばらく動けずにいた。


そして猛ダッシュで桜咲ちゃん家に行き勢いよくドアを開けた。


「さ、ささ桜咲ちゃん!!蘭ちゃん!!ど、どどどどうしよう!!///////」
< 9 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop