鴉 ーLAYー
「まさかこんな近くに居たなんて」
溢れそうになる笑みを堪える
黒咲に入って良かったよ
鴉の一員になれて本当に良かったよ
そして何よりも
「鬼蛇………」
やっと見つけた
私にとっては大きな一歩になる
「ーーーへの大きな一歩だ………」
自然と口元が緩む
さあ、これからどうしようかな
渇いた喉にビールを流し込む
ドクッドクッ
心臓が、脈が煩く波打つ
ゆっくり瞼を閉じると
睡魔に襲われすぐに眠りに落ちた