わたしのいちばんすきなひと。



「翔くん、1年間ありがとう。」

「こちらこそ。ありがとな、莉子。」


たくさん思い出できたね。

いつも算数教えてくれてた翔くんも

たまに意地悪してくる翔くんにも


いつもいつも恋してた。




「また中学でもよろしくね!
同じクラスになれるかな?」


その言葉に翔くんは
少し下を向いた。


「あのさ、莉子…」

その翔くんはどこか寂しそうで

「どうしたの?」

「いや、なんでもない!
中学では算数好きになれよ!バカ莉子!」

「もう!なによそれ!」

いつもの2人の会話。

春休みが終わって中学生になったらまた話そうね。


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