わたしのいちばんすきなひと。



「俺もずっと考えてた。
久しぶりに会うのに、しかもそんなに連絡取ってないし会ってもないのに莉子に気持ち伝えたら困るだろうなって。連絡したいと思ったけどどこか莉子から連絡こないかなって期待してた自分がいた。男らしくないよな、俺。
でももう後悔したくないって思って今日言おうと思って莉子を呼び出した。」


「翔くん…」


わたしも翔くんも同じ気持ちだった。
お互い、どちらからか連絡来るんじゃないかって期待しながら待ってるだけだった。


それって昔と同じだ。
変わらなきゃ…


「もう待つのなんかやめる。
これからは後悔しないようにする。
莉子、好きだよ。俺と付き合ってくれる?」




返事なんて決まってるよ。


< 169 / 431 >

この作品をシェア

pagetop