わたしのいちばんすきなひと。
降りるとそこには翔くんがいた。
「翔くん!!」
わたしは笑顔で翔くんの元へ駆け寄る。
「学校お疲れ様!
よかった、莉子そろそろ来るかなと思っててバス停で待ってたんだ。」
「ふふふ。ありがとう。」
街は少し雪が降って寒かったけど
心はぽかぽかしていた。
どこ行こうか、そう言って翔くんはわたしの手を優しく握った。
「莉子の手冷たいな。
俺の手あったかいからすぐあったまるよ。」
翔くんの手…大きくてあたたかい。
こうして手を繋ぐ日が来るなんて思ってなかった。