わたしのいちばんすきなひと。
「莉子にやにやしてる~!どうせ片岡からなんでしょう~??」
明菜がそう言ってくる。
よくわかってるな、明菜は。
「莉子ちゃん彼氏からなの~?
本当仲良しだね~、羨ましい!」
「いつか紹介してよね!!」
一緒にいた友達がわたしを見てにやにやしながら言ってくる。
「いつかね♪
じゃあみんな…また会おうね!」
教室内での最後のバイバイ。
こうしてこの教室に入ることもない。
制服を着てここで友達と会うこともなくなる。
そう思ったらまた目に涙が溢れてきた。