わたしのいちばんすきなひと。





「あのさ…莉子」


「なぁに?」


翔くんはごくんと唾を飲んだ。

サーっと風が吹いて
桜が舞った。


桜の花びらが目の前をひらひらと舞う。



どうしたんだろう。こんなに改まっちゃって。



「まだ俺ら付き合って2ヶ月ちょっとしか経ってないけどさ、俺本気だから。これから大学行って勉強してちゃんと就職して…莉子のこと幸せにするから。大好きだよ、莉子。」


翔くんは顔を少し赤く染めて
わたしの手を優しく握った。


それって…
これからもずっと一緒ってことだよね?


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