わたしのいちばんすきなひと。
2つの道
————1年半後の9月
専門学校2年の秋。
「りーこ!いつまで寝てるの!起きなさい!遅刻するわよー!」
「ん〜〜…今起きるぅ…」
目覚ましの音で起きれずお母さんが部屋まで起こしに来てくれた。
「莉子最近目覚ましで起きれないわねぇ〜…一人暮らしとかしだしたらどうするのよ〜」
お母さんは心配そうに言ってリビングへ行く。
わたしは眠たい目をこすりながらベッドから出る。
目を覚ますため背伸びをしてケータイを見る。